【DIY修理】C27セレナのリアエアコンから冷風が出ない問題を直してみた!
夏になると「やっぱりか…」って感じで出てくる、C27セレナの“あるあるトラブル”といえば——
リアエアコンから冷風が出ない! という問題です。
うちのセレナもついにその症状が出てきて、リアの吹き出し口を手で触ってみたら、
「…ん? 熱風じゃん!?」ってなりました。
「これはまた修理に数十万円コースか…」と絶望しかけましたが、
今回は自分でDIY修理してみたので、その内容をシェアします!
まずは、リアエアコンの仕組みをざっくり解説!
C27セレナには、フロントとリア、それぞれ独立したエアコンユニットが付いてます。
つまり、フロントは冷房リアは暖房みたいに、別々に動かすことができるんですね。
で、それを実現してるのが、以下のような構造です。
冷房用の冷媒ガスを送る配管がリアまで伸びてる
その先に「エクスパンションバルブ」+「エバポレーター」のセットがある
一方、暖房用にはエンジンからの温かいラジエーター液も常にリア側に送られてる
で、冷たい風と温かい風をうまくミックスして出すために、
「エアミックスボックス」って装置と、それを動かす「アクチュエーターモーター」ってのが付いてるわけです。
ざっくり言うと、
温度設定を18℃にすると冷気オンリー、
温度を上げていくとアクチュエーターが動いて、暖気が少しずつ混ざってくる感じ。
じゃあ、冷風が出ない原因って何?
考えられる事象としては、次の通り
1.リアまで冷媒ガスが届いていない
2.エクスパンションバルブが固着して、ガスが噴射できていない
3.エアミックスボックス自体が故障している
4.アクチュエーター(エアミックス制御モーター)の不調
ケース別にチェックしてみよう
■ケース①:冷媒ガスが来てない
→ リアの吹き出し口からまったく冷気が出ない。
C27だと、左後ろにあるドレンホースから水が出てれば冷媒は来てる証拠。
水が出てないならガスが来てない可能性大。
あと、車外の配管を触って冷たくなってるかチェックすると◎
■ケース②:ガスは来てるけど冷風が出ない
→ 配管は冷たいけど風がぬるい場合は、
エクスパンションバルブが詰まってたり、エバポレーターが故障してるかも。
■ケース③:エアミックスボックスの不良
→ 冷気と暖気を混ぜる仕組みが物理的に固着してる可能性。
バラして確認&交換が必要。
■ケース④:アクチュエーターモーターの故障
→ エアミックスボックスは問題ないのに風がぬるい場合、
モーター側の制御がダメになってる可能性が高い。
今回はケース④を修理してみた!
C27セレナの“持病”とも言えるのがこのアクチュエーターモーター不良。
これが原因で、夏にぬるい風しか出ない
冬に冷たい風しか出ないみたいな症状が出ます。
でもご安心を。このアクチュエーターモーター、交換すれば直ります!
部品調達も簡単!安く済ませよう
純正品をディーラーで買うと、工賃込みで3.5万円くらい取られるけど、
部品だけならネット(MonotaROとか)で税込5000円前後で入手できます。
取り付けもDIYできるレベルなので、
自分でやれば1/7のコストで修理できちゃいます!
分解かいしー
1.事前準備
リアエアコンの温度を最低(18度)に設定し、風量を最大にしてください。

2. リアハッチの開放
リアハッチを開けて作業を開始します。
3. 取り外すパーツ
取り外すパーツは次の2カ所です

4. ピンの取り外し
上のフック:マイナスドライバーで簡単に外せます。


下のフック:6mmのボックスレンチで取り外します。

次に、6カ所のピンで止まっている部分を取り外します。手で軽く引っ張ると、上に勢いよく引き上げることで外れます。

5. ウォーターシールの取り外し
ウォーターシールを途中まで外します。

6. リヤエアコンパネルの取り外し
リヤエアコンがあるパネルの一部を取り外します。手が届く部分だけ部分的に取り外します。

7. アクチュエーターの取り外し
めくるとリヤエアコンユニットが見えると思います。

パネルをめくると、リヤエアコンユニットが見えるはずです。ユニットは2本のねじで止まっていますが、長いドライバーでは取り外しにくいので、軸が短いドライバーを使用し、ユニット本体の外側のねじ(白いパネルごと)を外します。

8. コネクターの取り外し
コネクターは、右側と左側をつまみながら下にスライドさせると簡単に外れます。

9. 新しいユニットの取り付け
MonoTOAなどで購入した新しいユニットを、元の位置に戻して組み立てます。
交換後の動作確認
交換前と交換後の比較
左側は交換前のアクチュエーター、右側は交換後のアクチュエーターです。交換前はアクチュエーターが途中で止まってしまっていましたが、交換後は正常に動作しました。
原因
部品の劣化でモータートルクが失われ、最後まで動作しなくなったことが原因でした。
修理の結果
これで吹き出し口の温度が正常になり、快適な状態に戻りました。
C27型の車両では、この問題がよく見られる症状です。同じような状況になっている方は、ぜひ早めに交換して快適さを取り戻しましょう!
費用について
ディーラーでは35000円と見積もられていましたが、今回の修理は約5000円で完了しました。
まとめ
C27セレナのリアエアコンが冷えないトラブル、原因を見極めてDIY修理すれば意外と安く直せます!
今回はアクチュエーターモーターの不調だったので、部品交換だけでサクッと完了しました!
リアエアコンが「なんかぬるいな~」と感じたら、ぜひこの記事を参考にしてみてください!