• 木. 11月 21st, 2024

~下町物語~

入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、おもしろおかしく書く綴るブログである。

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なんとなく、最近レーダー探知機業界で、今まで検知出来なかったオービス(自動取締装置)を
認識出来る様になったと、業界が騒がしくなったので、それに乗っかってるりねこブログとしても記事にしたいと思います。

まずは、オービスって何?

オービスとは、自動速度取締装置の事を言います。
固定式と、過般式があります。下で詳しく紹介します。
下記の動画みたいな奴です。

昔は、固定式オービスが一般的でした。場所もとるし一度設置したらすぐには動かせないオービスです。
よって、どんだけ対策しても、すぐGPS座標として報告されて、定義ファイルとしてレーダー探知機に送られて
電波を出す出さないにかかわらず、検挙率が時間を追うごとにぐっと下がるわけです。

そこで、登場したのが可搬式オービスです。昔から可搬式オービスは存在していました。
技術的にハイエースの荷台に載せて使うタイプがほとんどでした。
だいたい、このような車が道ばたに止まっていると、オービスと疑った方がいいと
当時は言われていました。
ただ、2017年を持ってこのパターンの取締は廃止になったそうです。

※MoTAさんより引用 ソース記事【https://autoc-one.jp/knowhow/5011781/photo/0010.html

オービスタイプについて

オービスには何種類かタイプがあり、それぞれに特徴があります。

設置方式取締方式検知について
固定式レーダータイプ
(旧)Xバンド
ほとんどのレーダー探知機で探知可能
レーザータイプ 最近のレーダー・レーザー探知機で探知可能
(ただ高級車がこの仕組みを使っている為誤報あり)
ループコイルタイプGPS座標警告によって90%程度は網羅されているはず
ただ、新しく設置されたオービスは警告出来ない
Hシステム阪神高速道路に多く設置されたことからこの頭文字がついています。
レーダーで自動車の速度を計測しデジタルカメラで撮影します。
基本的にレーダーなので、Xバンド対応のレーダー探知機で探知可能。
LHシステムループコイル式Hシステムのことで、2つの方法が合わさった速度測定方式です。ループコイル式で速度を計測し、Hシステム式でデータが送信されます。
ループコイル式なので電波を出さず、GPS警告で網羅されている。
固定式なので、数日から数ヶ月以内には、GPS警告にのってくる。
ただ、新しく設置されたオービスは警告出来ない
可搬式レーダータイプ(新)
MSSSなど、Kバンド
一部のレーダ探知機で探知可能
(今の所ユピテルのみ探知可能)
レーザータイプ最近のレーダー・レーザー探知機で探知可能
(ただ高級車がこの仕組みを使っている為誤報あり)
有人取締
(オービス外)
レーダータイプ
Xバンド
ほぼ全てのレーダ探知機で探知可能
電光管タイプGPS座標で警告のみ
新しい取締ポイントは搭載がなく検知不可能
取締を実施するかどうかは、所轄の警察署次第

レーザータイプのオービス

LSM-300がそれにあたります。これは、レーザー光線を使って速度を計測しており
最新のレーダ探知機でレーザー検知機能があれば、探知可能となっています。

レーザーでの取締の仕組みは、下記の動画が分かりやすいですね。
センシング技術が使われており、真ん中の車がレーザーオービス・レーザーパトカーだとして
このようにレーザーを周りに照射し、動く物体をセンシングして
その動いている物体が、一体何キロで動いているのか?を計算して
速度取締違反車両を検挙する訳です。

そして、レーザー取締機については、第2級陸上特殊無線技士とか必要無く
これらの資格を持っていない警察官においても、操作する事が出来るという利点もあるわけです。

ただ、LSM-300は精度が全く出て折らず、国内に導入したのに全く使えず
これによって検挙された件数が微々たる件数にとどまっており
LSM-310に移行した模様です。

LSM-310について

レーザー波長をかえて、レーダー探知機で探知されにくいように改良がされているそうです。
ただ、レーダ探知機各社がこれに対応してこており、今はほぼ全てのメーカーのレーザー受信機能を持った
探知機で探知が出来てしまう状態となっているようです。

写真はSensys Gatso Group社 SSSオービス

近年、技術も進歩しており小型軽量なオービスが出始めて
狭い道にしれっとおかれて取締をするような状況になってきています。
埼玉を皮切りに、下記の写真の様な物が設置され始めました。

※ベストカー様サイトより引用 【https://bestcarweb.jp/news/718

小型化したことによって、今まで設置するのに大変なコストと場所を要していた所が
パイプ一本でしれっと取締ができるようになりました。
可搬式ではないですが、固定式新型オービスとなります。

最強のオービス Sensys Gatso Group社 MSSSオービス

※Motor-Fan.jp様よりお借りしました 【https://car.motor-fan.jp/article/10000624

SENSYS MSSS という小型軽量の移動式オービスです。
こいつが曲者で、送信している周波数が実は技適以外で出力されている疑惑が持ち上がっています。
実際に総務省の技適検索で調べて見ましたが、下記がその技適申請となっています。
周波数は、24.15GHz 0.0025Wと記載があります。

MSSSとの戦いが幕あけ

周波数は、24.15GHzいわゆるKバンドと言われている周波数帯ですが
この申請内容にレーダー探知機メーカーは振り回され、
技適の周波数だけ実装して新Kバンド対応と歌って、
この周波数を受信できる設計しても結局全く検知できないのです。
これが、最強と言われていた理由なのですが・・・。

いくら受信感度あげても、電子シャッターなのは十分承知してるけど
それでも、計測時はやはり電波は出ている訳で、受信できないのはおかしいとなる訳です。
そこで、今年に入って、ユピテルさんが、ついにMSSSに対応したレーダー探知機の開発に成功したようです。

これを見る限り、今まで新Kバンドである24.15GHzを狙い撃ちしていたのを
ユピテルが現場に出向いて、発射されている電波を解析をした結果なんと複数の周波数帯を使って
計測している仕様を確認、今までは24.15GHzを狙い撃っていた所から周波数は公開されていないですが
その周辺なのか?受信周波数を拡大しMSSSを攻略したと発表したのです。
何か、技適内容と食い違った動作をしている事が分かりますね。

また、ユピテルとは別にもう1社MSSS対応レーダ探知機をリリースしているが
全く検知しないらしい。何を持ってMSSS受信対応と歌っているのか?分かりませんが
とりあえず、反応しにくい(というか全く反応しない)ようです。

セルスターAR-333である。→【https://www.cellstar.co.jp/products/gps/ar/ar-separate/ar-333.html

MSSS前をセルスターAR-333とLS1100で通過した記録があります。

上記の様な理由から、現時点としては、MSSS対応のレーダ探知機としてはユピテル一択ですが、
あくまでも現時点ということで、また、次の新たな取締機が開発されてくると思うので
数年は行けると思いますが、MSSSの次期バージョンは、対策がとられて受信出来なくなることすら考えられる。

また、セルスターも改良を加えて、問題なく受信できる仕様の物をリリースされるかもしれません。
あくまでも現時点ではという事になります。

筆者は、アマチュア無線家なので、MSSSの前を周波数カウンターを使って周波数を測定し
それを水晶で決め打ちしてるとは思わないのですが、少し広範囲にスキャンするような
レーダ探知機側の仕様にしてみると、より良いかもしれません。

そんな簡単な話でも無いのでしょうけどね。小型のボディの中に高周波のアンテナを入れ込んで
制御までしないと行けないとなると、そう簡単は話ではないのかも知れません。

レーダ探知機の未来

そのうち、レーダ探知機自体も法律で禁止される可能性もありますし
海外に目を向けると、ドイツではレーダ探知機は違法扱いで取扱がほとんどないようです。
ヨーロッパ各国でも違法扱いのところが多い様です。

本来、電波法では、電波を受信することは違法ではないという条文があるので
難しいかも知れませんが、航空無線であっても普通にレシーバーがあれば聞けます。
ということで、レーダー探知機が違法になった場合は、レーダー・レーザーの受信アンテナを
撤廃して、GPS座標で警告するモデルでないよりもまし状態になるかも知れません。
いずれにしろ、そうなってはほしくないですけどね。

レーダー探知機を取り付ける訳

私がレーダ探知機をつけている理由は、速度を出すことが多いことは一切なく
どちらかというと、電波を受信するロジックに興味があるという事です。

また、レーダ探知機は、ちょっと後ろめたい物の固まりのように思われがちですが
駐車禁止エリアだったり、ゾーン30だったりとか、車を運用する上で本来標識とかから
読み説くべきものを、インフォメーションとして受け取れるほか、
ODB2に接続することでエンジンの状態や、オイル交換の次期などを設定出来る機能もあり、
その辺りの追加メーターとしての役割をメインとして使っているのが現状です。

特に、エンジン水温は、今の車はインジケーターで青・緑(冷感時)消灯で適温時、
赤でオーバーヒートと、そんな表示しかなく、現在何度としてECUは認識しているのだろう?
とそんなCAN通信の内容をレーダ探知機側で表示することが可能です。
こんな感じですね。

MSSSは電波法違反を犯してる疑惑

ただ、私も無線家なので、ちょっとこの技適申請されている周波数帯域以外で
電波が出ているのはどうなのか?とおもう所ではあります。

アマチュア無線の無線機としては、複数周波数帯で電波を出せる無線機が多々あるので
その場合、技適申請としては、以下の様な表記になると思われる。
電波形式と送信出来る周波数レンジと出力が記載されている。

また、MSSSの技適はその周波数でとってるけど、送信モジュールのRS242の仕様を見ると
24084.48-24161.28MHzと記載があります。ということは、MSSSの設定ツールからその時の気分によって
周波数チャンネルを変更出来る可能性があり、無線LANみたいに今日は何チャンネルにしようかなんて
適当に変更出来てしまうかもしれない。新Kバンドである24.15GHzはばれてるし、
レーダー探知機で探知されてしまうから、それ以外を使う様にと指示がでているのかもしれない。

その場合、技適としては無線LAN的な感じでこういった感じで申請すべきなのではないかと。
そして、技適の24.15GHz以外の設定したら駄目が、マニュアルに記載されて折らず
そこを変更すると、電波法違反状態で運用されている可能性も考えられる。
ユピテルさんが受信レンジを拡大し、独自の調査から正式対応をうたっている為
技適以外の電波が出力されている事は間違いなさそうだ。

おすすめレーダー探知機について

今買うなら間違い無くユピテル supercatシリーズのレーダー探知機がおすすめです。

LS1100を実際に購入しレビュー中

MSSS対応のLS1100を早速買って現在レビュー中です。
昨年末にGS1000を買って、まだ5ヶ月しか立ってないですが、
早々にメルカリで売却し、差額1万円位でLS1100を購入しました。

取り付けて、1ヶ月立たない位ですが、住んでるちかくでMSSSはないので
千葉か埼玉当たりまで行かないと、出くわさないかも知れませんが
MSSS対応にした為、よりKバンドをワイドレンジ化している影響か
GS1000(LS1000)と比べると、割と誤報は増えてる気はします。

誤報キャンセル機能について

ただ、誤報キャンセルもちゃんと動いていて、ユピテルの特許らしいですが
偽物と見分けて、自動でキャンセルテーブルに突っ込む処理が走る。

これも、1日目走行してレーダー受信で警告を鳴らした後
2回目通過した時には、キャンセルエリアですと、
ちゃんとキャンセルされていることが分かりますが
おそらくそんなたいした事は、やってないと思っています。

特許の内容みてないのでなんともですが。
毎回通る際に、GPSからの座標と周波数と電界強度とかで判断して
毎回同じ場所で、取締してる訳がないでしょって事で
キャンセルエリアに突っ込むをやってるだけの気はしますが
それらもちゃんと動いているので、五月蠅くはないですね。

と思って特許情報を参照した結果

意外にちゃんと、受信したマイクロ波の重み付けをして
偽物かどうか?を判断したり、色々やってるようです。
専門的な内容も多いので、興味があれば下記のURLで特許情報を参照できるので
見て見るとおもしろいかも知れません。

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-2003-031286/C617E95568F5BE441CBD1A2AF45339E850D652904AF1A0A383856DB7CBF15189/10/ja

最後に

レーダ探知機は、あくまでも補助的にインフォメーションとして使うべきで
これをつけているから、もう大丈夫なんて事はまず無いですし、取締において
先頭車両だけ捕まって、後ろを走ってるから大丈夫って話しも都市伝説であり
2台・3台立て続けに検挙されている現場も見た事があります。

くれぐれも、使い方を間違えると、後で高い勉強代を支払う事に
なってしまいますので注意して走行ください。

筆者がこの話題を取り扱う事にした理由としては、
レーダー探知機は、数年で毎回買い換えている事
新しいインフォメーションができるようになったリ、
運転中快適に走る為に取り付けているという点
また、電波の反射で速度を計測している点への興味などから今回記事を書きました。

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