普通に考えるとやっちゃ行けませんよ!!
RAID構成を組む際に、別のストレージを組み合わせる行為は・・・。
そんなこと知ったこっちゃないですと、どうなるか?知りたくないですか?
まあ、そんな感じで書いても、実は、筆者は過去HDDとSSDと混在でRAID5を長期間運用したり
HDDからSSDにRAID5ボリュームを移行させた事もあるので、
結果分かってますが書きますね。
![](https://blog.rurineko.com/wp-content/uploads/2023/03/24508245_m-940x627.jpg)
今回のやりたい事
現在使っているQNAPのNASで、Backupになんと8日以上かかったり、
複数ファイルを移動させたり、iscsiでESXiでインスタンスをあげたまま
運用してたりすると、HDD のSMRの悪い所しか露呈しないですよ。
SMRとCMRについては、別記事に書こうと思いますが、
とりあえず、CMRは従来のHDDの書き方、SMRは、最新式の記録方式だとお持ってください。
最新がいいに決まってますとはならないのが、世の常なのですよ。
枯れた技術の方が良い場合もあるって事です。
話がそれましたが、今回QNAPに取り付けてあるHDDがSMRの奴で
ストレージに記録しているデータ数が多くなり、何をするのにもSMRの悪い所が露呈し
極度の速度低下を起こしていることから、CMRのHDDに入れ替える事をやりたい訳です。
入れ替え方法
![](https://blog.rurineko.com/wp-content/uploads/2023/03/22622103_m-940x627.jpg)
単純に、RAID5のボリュームを構成しているHDDの一番古いデバイスから
CMRのデバイスに交換して、リビルドを走らせて、次に古い物を取り外し
リビルドをかけて、一番新しいHDDを取り外して、リビルドをかけて
全てCMR化するという事をやって行きます。
![](https://blog.rurineko.com/wp-content/uploads/2023/03/WS00006248-940x838.jpg)
注意点としては、3台全て外して入れ替える訳ではありません。
バックアップを戻すにしても、バックアップから戻すのにかなりの時間がかかってしまうので
順次実行していきます。
第1期から第3期までの間で、第2期まではSMRとCMRの一時的に混在環境になります。
いいか悪いかは、普通に考えたら制御方式が全く違うので、良く無いとだけ
書いておきます。ただ、そんなことは言ってられないので実行します。
入れ替えるHDD について
![](https://blog.rurineko.com/wp-content/uploads/2023/03/WS00006247.jpg)
はい!こいつです。WDのWD80EFAXです。
このREDシリーズ、前回訴訟問題にもなった奴ですよね。
NAS用に売られているのに、勝手にSMR化して、え!?知らないよって
訴訟になって、メーカー側はごめん!SMRになっちゃったって言いだした奴です。
え!?SMRなんじゃんって!!そうなんですよ。SMR・・・。
6TBまではね!と。そんな感じで、8TBのモデルについては、CMRなのです。
1~6TBまでは、訴訟になってからメーカーが渋々だした内容としてはSMRなのです。
抜かりなく、8TBのモデルを選択しております。
一番古いドライブ
SMART情報を見る限り、Disk3が990日と9時間稼働してるドライブである事がわかったので
これを取り外して、上記のWDのドライブに差し替えます。
![](https://blog.rurineko.com/wp-content/uploads/2023/03/WS00006230.jpg)
容量問題!?
メーカーが別の場合、容量問題が出る場合があるので要注意です。
RAID5は、8TBといっても、1バイトでも少ないとRAID5構成が作れず
リビルドがかけられません。1バイト以上多いのは問題ないです。
メーカーによって、若干のバイト数に差があって、同じ8TBでも使えない可能性があったりします。
これは、SSDでも言える事なのですが、要注意事項になるので、もし同様に実施される場合
翌々調べてから実行してください。
組み替え
NASをばらして、HDDを1台のみ取り外し、今回でいうならDisk3を取り外し
そこに今回調達したCMRの8TBでものHDDを組み付けて戻して
電源を入れる。そういう感じになります。
システム上
いきなりHDDを交換されてしまうので、システム的には起動時RAID構成が壊れたと
認識して、ステータスランプがエラー表示に切り替わります。
HDDに問題がないと判断されると、リビルドが可能であればリビルドを開始します。
こんな感じですね。
Disk1・2はSMRの8TB Disk3は今回調達したCMRの8TBです。
M,2の1と2は、キャッシュ用のSSD 1TBが取り付けてあります。
今2TBとか4TBも安くなってきているので、次回の寿命判定が出た場合
最低でも2TBのSSDに交換しようと考えています。
リビルド時間
約72時間~48時間ほどかかるようです。今時点で70.6%で残り22時間46分と表示されています。
途中バックアップが走ったり、サーバの負荷が高くなると、極端に遅くなります。
リビルドを始めた時は、確か150時間とかそんな表示だった気がします。
![](https://blog.rurineko.com/wp-content/uploads/2023/03/WS00006242.jpg)
ということで、今週1週間をかけてCMR化を行って行きます。
動画にうつっているNASが非力な事もあって、どちらにしても変わらない可能性もありますが
書き込んでいるデータが多くなると、スペックが下がる事は確認しているので
それがなくなるだけでもいいと思います。
それに、SMRは、メモリーに貯め込んで、暇な時に書き戻すをやっているので
シスログとかで、常時どんどん流れ込んでいる状態だと、HDDが止まる
タイミングがなく、常時書き続けている状況になるのでSMRじゃ駄目な気がします。
SMRがNASに不向きな理由
書き換えが増えると、とたんにレイテンシが増えていってIOがとまってしまい性能劣化する。
リビルド完了した後で見て見ると、同じタイミングで書き込んでいるのですが
あからさまにレイテンシが違いますね。脱SMRを進めて良かったとおもいます。
![](https://blog.rurineko.com/wp-content/uploads/2023/03/WS00006269-940x369.jpg)
![](https://blog.rurineko.com/wp-content/uploads/2023/03/WS00006264-940x325.jpg)
次回予告!?
次回、SMRとCMRの違いについて記事を書こうと思います。
同日、記事として記載いたしました。下記の記事も読んでみてください。
また、HDDとSSDを混在してRAID5で運用した過去記事も良かったら読んでみてください。