Dモニターを語る前に、ちょっと、それを使うDSTARについてですが、
アマチュア無線の世界では、一般的に昔からあるFMのアナログレピーターが昔は一般的でした。
下記の様な奴です。ただ、今設置されているレピーターは、この機種よりかなり昔の物か
もしくは、アマチュア無線家によって手作りの機械もあるかもしれません。
今のDSTARのレピーターは、ほとんどの機種で、インターネット側に接続されており
最寄りのレピーターから他のレピーターに接続し、電波を出すことが出来ます。
DSTARは、何が便利かというと、カーチャンクして
レピーターにその無線機がこのレピーターに接続されていることが分かれば、
局指定にすると、レピーターが自動中継し接続されているレピーターへ
音声データを転送送信して、会話できるという新しい思想の仕組みが備わっています。
レピーターにアクセスする為には
レピーターにアクセスするには、4つくらい方法があります。
1.無線機からダイレクトウェーブで、直接レピーターにアクセスする場合
カーチャンクして、UR?が帰って来れば利用できる状態です。
2.ターミナルモードを使って、インターネット経由でレピーターにアクセスする場合
近くにレピーターがない場合でも、インターネット経由で送信出来ます。
IC-705などだと、wifiに接続さえすれば、アクセス出来ます。
3.次にDモニター経由のアクセス
下記の様な仕組みです。
サーバ機は、ラズベリーパイの上で動作しています。
IC-705からUSBでラズベリーパイに接続して、ターミナルモードで外部接続としています。
サーバ機のモニターですが、Dモニター経由で接続出来るレピーター一覧が表示されます。
接続したい場合は、そのレピーターをクリックすると接続出来ます。
ターミナルモードとDモニターの違いは?
ターミナルモードとDモニターの違いは?って思った事無いでしょうか?
また、ターミナルモードでワッチしたレピーターの音声が聞こえてこないことに
違和感?不思議だと思ったことないでしょうか?
そなんですよ。ターミナルモードって、CQをだしたりコールサイン指定で
アクセスする分にはいいのですが、それ以外は無線機から一方通行なんですよ。
そこが、よくなくて、レピーターを常時ワッチしてて、知り合いがでたら
その後で呼ぼうって思えないのです。
通常のFMアナログレピーターって、ローカル局ってだいたい常時ワッチにしてて
だれか、知り合いがでたら、その後呼んだりしますよね?
それが、ターミナルモードでは出来ないのです。
レピーターの使用状況についても、カーチャンクしてUR?が帰ってくれば
誰も使用していないのが分かるのですが、ただ、ちょうど会話の継ぎ間で
割り込んでしまう可能性もあるので、ちょっと危険だと思います。
Dモニターについては、そこで交信されている音声をまるっと中継してくれます。
そこが違いとなっています。
下記の様に全国にあるDSTARのレピーターで、使用されているレピーター一覧も表示されます。
そこを選ぶと音声も聞ける状況になります。上記のようなローカル局がでていなか?など
そういう運用もできるようになります。
4.その他のデバイスを使ってリフレクター経由でレピーターにアクセスする
以下の様な仕組みになっているようです。
https://ja1cou.wixsite.com/ja1cou/blank-10
こちらは、外でスマホを使ってDSTARにアクセス出来るようです。
何かと便利ではないかと思います。次は、こちらに着手してみようと思います。
Dモニターの良く無いところ
発展途上で、若干安定していないところが見受けられますね。
ラズベリーパイの処理も遅いので、それも影響しているのかも知れませんが
長時間しゃべっていると、ケロケロボイスになりがちですね。
CPU負荷率をみてると、どんどんあがってきて、CPUが加熱してくると
クロックを下げてしまうので、処理遅延がどんどん増えていって
復調品質に影響がでるようです。
ラズベリーパイの熱処理に、ヒートパイプとかつけましたが
ある程度は解消しましたが、やっぱりそれでも5分10分としゃべっていると
どうも安定しないですね。
後は、USBで接続した無線機が見えなくなる事が多々あります。
その場合は、ラズベリーパイを再起動すると見える様になりますが
1回で見える場合と、2回くらいやらないと見えない事もあります。
とまあ、色々ありますが、楽しい仕組みである事は間違いないので
使っていいこうと思います。
引き続き、Dモニターネタは時々書こうと思います。