メインバッテリーの健全度が38%になってきたので、
年末の長距離移動をする為に、ここで交換時期でしょうと腹をくくり交換する事にしました。
まずは、バッテリー調達
日産の純正バッテリーは買いません。
購入したバッテリーは、あえて安いVARTAバッテリーを購入しました。
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ちょっとだけVARTAバッテリーってなんぞやって所なのですが、
日本だとYUASAとかパナソニックとか日産バッテリー(どこかのOEM)とかが
有名所かと思いますが、海外に目を向けるとベンツもBMWも
このVARTAバッテリ-を使っているようです。
VARTAバッテリーは、ジョンソンコントロールズ社製造のバッテリーブランドです。
自動車バッテリーにおいて欧州車純正バッテリー装着率No. 1を誇り
鉛バッテリー生産シェアも世界No. 1のブランドとなっています。
よって、値段が安い=世界規模で使われているバッテリーの為
生産数が多いから安く出来る言う事です。
安い悪かろうという言葉が日本にはありますが、
サブバッテリーを交換して数ヶ月たちますが、
特に問題は発生しておりません。
では、交換していきましょう
まずは、C27のセレナですが、ややこしい Auto ACC という機能があるんです。
普通の車で鍵付きの車は、オフ・ACC・ON・セル という感じかと思います。
プッシュ式の車は、1回押せばACC・2回おせばON
アクセルを踏んだ状態でプッシュを押せば始動となっていると思います。
セレナは?
めんどくさい話、鍵を開けた段階でACCモードに移行します。
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まずは、AutoACCを停止させる必要があります。
AutoACCを停止するコマンドは下記の通りです。
1.ボンネットをあけて、運転席ドアを開けます。ドアはそのまま開けたままを維持します。
2.エンジン始動ボタンをブレーキを踏まずプッシュします。イグニッションON状態
3.そのまま、プッシュボタンを押して電源をオフにします。
4.運転席ドアを閉めます。
5.3分待ちます。(ドアを閉めてからは、バッテリー交換が終わるまでどこのドアは開けないでください)
日産のディーラーの方が動画を上げてくれていますので、参考になさってください。
なお、e-powerのセレナも同様な作業でAutoACCをオフに出来ます。
いよいよバッテリー交換
まず、絶対的注意事項です。
軍手などを着用し、くれぐれも手などを怪我したりしない様に注意してください。
私は、指の皮をバッテリー端子でえぐりました💦
バッテリーは鉛で出来ています。メインバッテリーは22kgあります。
体力に自信がない方や、腰に爆弾を抱えているかたは、絶対一人で作業はしないでください。
また、このブログ記事を参考に作業された場合、何が起こっても責任は取れません。
あくまでも、個人の責任において作業を実施してください。
では、前項目のAutoACCをオフ設定にして、3分が経っている事を確認し作業を行います。
今回は、メインバッテリーのみなので、手前にあるサブバッテリーは取り外さず、
そのまま作業をしてしまいます。
今回は、メモリー保持の施策は行っておりません。
電源を外して初期化される内容は、把握している限りですが以下の物が初期化されます。
・時計(再設定が必要)
・燃費データ
・運転席ドアのオートクローズウィンド設定が解除されます
・エコエンジンストップで節約出来た燃料量がクリアされます
・個人で設定出来る距離測定結果が初期化されます
・ECUの中のデータの一部(再学習するまでは、ちょっと燃費が落ちる傾向)
・もしかしたらエアコンの温度設定もデフォルト値になるかも
これらの初期化が嫌な場合は、メモリーバックアップなどを
うまく使って通電したまま交換しましょう。
全くおすすめ出来ないけど、エンジンを始動してそのまま交換するという
方法をとられるディーラーもあるようですが・・・。
個人的にはおすすめ出来ません。エンジンを回しながら
発電しながら交換してる最中、ショートさせてシステムに異常を来すと
かなり修復に費用がかかるリスクがあるためです。
まずは、メインバッテリーを固定している固定金具を取り外す
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緑丸のボルトを10mmのレンチで外します。
下記のように外れます。かなり初期バッテリーで汚れていますね。
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次に端子を外していきます。
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バッテリーをとりはずす際は、マイナスから取り外し、次にプラスを取り外す手順厳守です。
手がムチムチですが、そこのクレームは受け付けせん💦
次にバッテリーカバーを取り外します。
このカバーがかなりくせ者で、すんなり外れない事が多いので
少々強引にやっても壊れる事はありません。
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バッテリーを取り出す
ここが全ての山場です。気合いを入れて斜めにして抜き出します。
今思ったのですが、ついでにバッテリーパレットを掃除しておけば良かったですね。
しかも、バッチョクを引っ張りまくっているので、配線がまじでやばいですね。
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新しいバッテリーを入れる
セレナの端子がL型なので、端子が奥にくるように向きを間違えないように入れます。
バッテリーを入れる場合、バッテリーの重みで勝手に入ってくれます。
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固定金具を取り付ける
奥側がつけにくいですが、金具は奥側と手前側にJの形になっているので
その点を注意すると、問題なく取り付けられると思います。
あと、ここ締め付け過ぎるとバッテリーが変形したりするので、
動かない程度で問題ありません。
トルクレンチがある場合は規定トルクで締め付けましょう。
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端子を接続していきます。
必ず、取り外した逆の手順で接続していきます。
プラスからつないでマイナスを接続します。
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ここまで来たらエンジンを始動させて動作を確認します。
確認ポイントは下記の通りです。
・電装品は今まで通り正常動作するか?
・セルモーターは軽く回るか?
・エンジンチェックランプの点灯の有無を確認する
一部設定が必要な内容
○運転席ドアのオートクローズウィンド設定を行います。
1.ウィンドウを全開まで開けます
2.ボタンを押して全閉まで押し続けます
3.全閉の状態で5秒維持します
4.動作を確認します。
○時計の設定
停止した状態で、ハンドルについているボタンを操作し時計を合わせます。
○オートスライドドアの設定
これは、しめた状態でバッテリーを外した場合、初期設定の必要はありません。
もし、あけたまま交換した場合は、手動で閉めてしまえば
オートスライドドアが回復すると思います。
次に一番重要な項目【充放電積算値リセット】
これは、一般の方には出来ないので、ディーラーに持ち込んで有料になりますが
作業をしてもらってください。
バッテリーを交換したので、充放電積算値リセットを
したいと伝えれば1時間くらいでやっていだけます。
おそらく2000円くらいだったような気はします。
私は、極秘裏に入手した専用工具を持っているので、自分でリセットしちゃいます。
ってうそです。楽天でもツールは売ってます。それを持っているだけです。
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さくっとODB2端子に診断機を接続します。
C27のセレナは、運転席の足もとのここの位置にODB2のコネクターがあります。
そこに専用のケーブルを接続し、車載コンピューターであるECUにアクセスします。
エンジンがかかっていないと、書き換えが出来ませんので、エンジンをかけた状態で接続します。
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次に、メニューを表示させ、車種を設定します。
基本ソフトウェアは、診断ソフトが入ってます。
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今回は、充放電積算値リセットなので、作業サポートをつかいます。
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車種設定がおわったら、搭載されているシステムを解析します。
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作業内容が表示される。
色々いじれるので、間違っても適当にいじってみようなんてことはしないでください。
アイドリング回転補正とかで、4000回転とかにすると、4000回転でアイドリングしちゃいますよ💦
あだ、エラーとかであり得ない学習をしてしまった場合、こいつでざっくり削除して
再設定する事は可能です。
充放電積算値リセットは、エンジンの中にあります。
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充放電積算値リセットを探す
この時、間違ってサブを初期化しないように、サブがついていない方を選択してください
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基準値が表示される
ECUが認識している充放電積算値がこの値を超えると、アイドリングストップ機能が動作しなくなります。
その指標がこの値となっているようです。
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現在ECUが認識している充放電積算値が表示される
まだまだ、許容値までは程遠いですが、交換する度にリセットしないと
正確な判断ができなくなりますので、YESを押して消去します
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消去メッセージ表示
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念の為クリアーされているか確認します。
充放電積算値が0Kaseoにリセットされていることが確認出来ます。
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これで作業完了となりますが、念の為ECU内にエラーがないか確認します
基本ソフトウェアから、診断にいって、車種を選択し年式を選択すると下記画面が出ます。
全自己診断を選択し実行します。

結果が表示される
でたよ!システム異常あり 1件エラーだよって言ってますね。
何がエラーなのか確認します。診断結果を選択します。
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つぎにOK以外の項目がエラーの箇所になります。
今回はというか、今回もなのですがIPDM E/R がエラーをはいてると言ってます。
エンジンチェックランプがついていないので、どーでもよいエラーなんですよ。

詳細を表示してみます
B1C12というエラーコードが表示されています。
リヤハイトセンサーの信号でチェックサム演算処理にて異常を検出したってことです。
チェックサムというのは、エラー検出ビットを使った演算処理で
例えば、11なら111と演算させて、10なら101と 00なら000と3桁目にエラー検出用の値として付与します。
11の時の規定値は111なのに対して、110と出るとこの値はエラーがあると認識出来る訳です。
よって、これの原因ですが、ノイズとかで値がくるって伝達されたって事かなと思います。
そもそも、走行に支障があるなら、エンジンチェックランプを点灯させて
エラーをしらせるのですが、このエラーは結構頻繁にでます。
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うっとうしいので、とっとと削除します。
※消して良いかの判断が出来ない方は、勝手に消すと、完全に壊れた場合
ディーラーで手がかりがなくなりますので、くれぐれも注意してください。
また、自信がない場合も、消す前にデータ保存が出来ますので
データ保存した上で削除してください。最悪そのデータをディーラーに届けることで
情報を把握出来る場合もあります。
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めでたしめでたし!
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最後に1つだけ言わせてください
このVARTAバッテリーですが、このバッテリーは完全メンテナンスフリーのバッテリーになります。
何を言ってるか?電解液が減っても補充出来ないって事です。
良い意味では、メンテナンスが入らない。悪い意味でいうと使い捨てです。
電解液が蒸発しにくい構造になっているのですが
電解液が規定値より切った場合交換しかないのです。
それは、まあ良いとしても、バッテリー本体も透明ではなく液量が全く見えないのです。
その判断をする為、比重計が緑の場所に着いてます。
しかし、セレナのバッテリー置き方では、その窓が奥についてしまうので
確認がめっちゃしづらいのです。
バッテリーのせいでは無いけど、セレナのバッテリーの置き型に問題があるんだと思います。
うまいこと、携帯のカメラとかで確認するしかないですね。
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長くなりましたが最後に
2021/12/20 14時にバッテリー交換して、どのくらい持つかは定かじゃないですが
バッテリーチェッカーで状況は確認しようと思っています。
現時点のCCAは、1060CCAであり、内部抵抗は、2.82mΩとなっています。
720CCA定格ですが、新品ということで多めに出てますね。
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あとは、ディーラーで交換した場合2つバッテリー交換で8万前後とられると思います。
今回VARTAのバッテリー2つで2万円くらいと、
充放電積算値リセットまで全部自分でやっているので、
それ以外はかかって折らず、仮にこのバッテリーが3年持ったとして、
そこで交換してもディーラーの8万だと約4回交換出来る事になるので、
かなり維持費が浮いた事になりますね。
参考になさってください。