長らくESXi6.5 Serverを使ってきましたが、どうも調子が優れないので、色々な状況を考えてServer自体を新調する事にしました。
ESXi6.5に使っていたServerは、HP(ヒューレット・パッカード社製) ProLiant ML115 G5という格安でたたき売られていたServerに、ハードウェアRAIDカードとバッテリーバックアップの追加と、256MBのcacheメモリーを入れたServerにしたて、追加NICカードを2枚使って、ESXi6.5として現在もつかっています。
先日、どうもNICカードというかネットワーク関連のトラブルに悩まされるようになって、本体がロースペックだということと、凄く五月蠅いServerなので、ちょっと負荷をかけるとFANがブンブン凄く五月蠅いのです。
https://w.atwiki.jp/ml115_g5/pages/30.html
ここにも書いてる通りなのです。
出来れば、静かな環境で仕事したいのもあって、今はほぼテレワークで仕事を進めている関係上で、極力静かというコンセプトで次期Serverへリプレースをかけていくことにしました。
用意したのは!?
HP Z420 Workstation です。空冷タイプではなく、水冷タイプを用意しました。
といっても、我々からしてみれば、私の今使っているPCもそうなのですが、簡易水冷と言われているモデルになります。同じマシンで空冷もあるみたいなのですが、今回は極力騒音を出さないという事で水冷(簡易)モデルとしてあります。
下記の様な水枕がついているだけです。この内部に水が循環されており、ラジエターで放熱されて、その熱をケースFANが外部に吸い出すような動きになっています。
HP Z420 Workstationのスペックですが、下記の通りG5と並べてみました。
replace元の爆音爆安server ML115G5です。
リプレース後のserver、 Z420が下記となります。
スペックは天地の差ですね。そもそも4コアNOHTのAMDコアのserverから、Xeon8コア HTで16コアとして認識するCPUと、メモリーも当初16GB程度しかなかったメモリ-を全部はずして、8GBx8枚で64GBとしてあります。
ただ、ESXi6.5からRAIDカードとバッテリーバックアップとcacheを外して、こちらのServerに取り付けて何もなく、ブートすると想定してましたが、全くブートせず・・・。結局、選択肢は2つ、Z420のServerにはマザーについているソフトウェアRAID機能しかなく、実はESXiはいくらマザーボードのシリアルATAにHDD3台接続して、RAID5構成を組んだとしても、シングルのHDDとしてそこにインストールされてしまいます。
ここから、ハードウェアRAIDカードを入手して、RAID5構成を2TBx3で構築し、そこにESXi6.7とついでに4PortのGbitNICをインストールして、ESXい6.7でリプレース前の構造を再現設定し、OVFをとりつつ、新しいServerに載せ替えていって居る状況です。
ネットワーク構成は、下記のように外部から受信と送信に使って居るPortは、チーミング構造として、アクティブStandby構造として、Failバックの設定をいれてあります。NIC障害を想定すると、1つは、vmnic0がマザーのNICカード(Standby)vmnic1が今回増設している4Portの1つのポートに割り当てて、その上位でL2switchに接続されています。
動作的には、ping 8.8.8.8 をうちながら、vmnic1側のLANケーブルをL2switchから物理的に抜きます。Pingは、しばらく止まりますが、数秒でFailオーバーしてvmnic0側からPingを打ち始めます。そのまま、vmnic1側のLANをL2switchに接続して、ネゴシエーションが終わりオンラインになると、Failバックしてvmnic1からPingを送信します。Failバック時は、全くping落ちがないですね。どうしてもシステムがリンクダウンを検知するまでに、ラグがあるっぽいですね。
上記設定例でした。あまり参考にはならないかもしれませんが。上位層のL2switchに通知するオプションを投入してますが、普通のL2ではないスイッチングHUBだと、うまくFailオーバーやFailバックができないかもしれません。
筆者がつかっているのは、NEC製のL2switchです。FANレスで安定的に動くので気に入ってます。また、設定がかなり簡単で非常にいいですね。そして安い。10GbpsのHubがそろそろ欲しいですけどね。