裁判傍聴って聞いた事はあるだろうか?
意外に敷居が高いと思われがちですが、
一般的にある種の裁判を除いて公開されており
最寄りの裁判所に行き裁判を見る事が出来る。
ただ、簡易裁判所や家庭裁判所の裁判は非公開で行われている為
傍聴する事が出来ない。がんばっても無理です。
また、裁判中に法定に入ったり席を立つことは出来るが
満席の場合、立ち見で傍聴する事は出来ない為その旨だけ注意して欲しい。
裁判所内における、写真撮影や動画・音声の録音などは禁止されており、
これらを実際に行うとそれ相当の処罰の対象になる事は承知しておく必要がある。
唯一記録という意味で許されているのが、メモによる内容の記録だけは許されている。
また、傍聴が可能な地裁・最高裁判ですが、おすすめは地方裁判所の裁判がおすすめである。
理由は単純明確であり、まずどんな裁判でも地方裁判所からスタートして
そこで受けた判決に不服がある場合について、上告して最高裁判所の判断において
最高裁判所が受け入れるか、棄却して裁判が行われ無いかが決定する。
そして、最高裁判所では、既に地方裁判所にて審議をして来ている為
論点は非常に難しいし、初見で行っても何も分からないまま
裁判が終わっていく為、おすすめはしないという事である。
なのて、まずは地裁の傍聴について書いて行こうと思います。
<<準備する物>>
ボールペン・メモ用紙・暇つぶし出来る物(みたい裁判ない場合や次の裁判までの暇つぶし用)
<<裁判傍聴手順>>
★Step.1★
東京であれば東京の裁判所に行く事から始める。
地方の場合、下記のURLから裁判所の所在を検索して
裁判所の入り口まで進んでください。
東京地方裁判所の場合、最寄り駅は下記の通りである。
住所:東京都千代田区霞が関1-1-4
(地下鉄東京メトロ丸の内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」A1出口から徒歩1分,
地下鉄東京メトロ有楽町線「桜田門駅」5番出口から徒歩3分)
http://www.courts.go.jp/map_tel/
★Step.2★
職員用と一般用の入り口がある場合もあるので、
一般用の入り口から入ると、まず警備員による荷物チェックを行われます。
ポケットに入っている携帯やその他の物は全てトレーに出して
手荷物については、X線チェックを受けます。
金属探知機のゲート(良く飛行場にあるやつです)をくぐり
問題無ければ、入場が許可されますのでチェックした荷物を回収して入場します。
★Step.3★
どんな事件が今日審議されるのか?を
受付横に本日の裁判の予定表が開示されているので
どんな事件がみたいのかを持ち込んだメモ用紙などにメモを取ります。
そこで注意されたい事
→世間を揺るがした事件などは、傍聴人が多数押し寄せて
しかもマスコミまでもが、押し寄せるので傍聴には
整理券が発行され整理券がヒットしないと
その裁判を傍聴する事は出来ません。
なので、裁判が開示されている中、傍聴券必要みたいな
記載がある裁判をみたい場合は、事前に記載時間までに
該当窓口に並んで整理券を受取抽選にて傍聴する事が出来ますので
最初は、よっぽどの事がない限り、整理券が必要無い
審議や判決を見ると良いでしょう。
裁判のなかで、判決を言い渡す裁判もあり
これは、15分程で良くドラマでも見た事がある
主文 被告人は無罪とか懲役5ヶ月執行猶予2年5ヶ月など
こういう審議した結果を被告人に伝えるだけの裁判です。
なので、基本的に初公判や審議などの記載されている物をメモります。
だいたいが、3桁の番号が書かれて居るので
例えば313だと、3階の13号法定で行われる裁判だという事が分かります。
1日裁判所にいても、見れる裁判は多くて8件程度かなと
思いますので、ピックアップして今日は何系を攻めるとか
自分なりに選んでメモしてください。
メモは、先ほどの番号と事件名・被告人の氏名と時刻などをメモします。
例>313 公然わいせつ 初公判 山田たろう 10:00~12:00
★Step.4★
いよいよ裁判傍聴の時がやってきました。
指定の法定前まで行って下さい。
並んでいる時は、その列の最終列に並びます。
一般の小さい法定の場合、20人くらいがキャパになりますので
20人を越えている場合、もはや締め出しを食らうので
Step3に戻り別の事件の裁判に出かけます。
法定の前にも掲示してありますので、1F受付まで移動しなくても
空きがあればその列に並びます。
ここで注意されたいのが、裁判員裁判の場合、裁判中の動画が
裁判所によって撮影されている事があるので、その動画に映り込んでしまう事もあり
承知の上で傍聴する必要があります。それらの注意事項は法定の前に
記載されているので、よく読んで傍聴してください。
★Step.5★
裁判が始まったら、起立と礼を言われるので従ってください
被告人は、保釈金を積んで留置場を出ている場合は
特に手錠も何もないですが、そのようなお金も無い場合
手錠をされたまま、法定にでて、裁判の間だけ手錠を外し
すぐそばに、警備員がつきそう形となります。
法定は、一般的に下記の様になっています。
裁判官 裁判長 裁判官
書
警
検 証言台 被 弁
察 警 護
ーーーーーーーーーーーーーー
■■ 傍聴席 ■■
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
※傍聴席の□はフリー ■の場所は証人を裁判長に
事前申請で証言してもらう場合、予約されている場合があるので
その場合、証人用と書かれて居たりするので、
自分が証人として出廷する以外は座れません。
審議では、最後に検察官が取り調べ結果を裁判長に報告し
求刑を求めます。前科がある場合は、再犯の場合は、
前回の懲役よりさらに長いものを求刑されますし
前科が無い場合は、前例を元に求刑されるようです。
裁判とは、その人の人生が動く場所な訳で重い空気が流れます。
いつも思うのは、ここの証言台に立ちたく無いなって事と
たった時、どのような気分なんだろうと思うと
ちょっと悲しくなりますね。
ただ、まあ、人生生きていればいつ何時誰に
訴えられるか?もしくは、こちらが訴えるか分かりません。
そういうのは無いに越した事はありませんが、
傍聴という仕組みがある以上、人生1度くらいは傍聴に行ってみるのも
社会見学の1つだと思います。
なお、私が傍聴に行った際には、おそらく中学生か高校生が
見学に多数お綴れており、それが原因で見たかった法定が
私の前で傍聴席がなくなり見れなくなった
悲しい事態もありました・・・。
敷居は高くないので、1度裁判所に足を運んでみては如何でしょうか?
なお、東京の地方裁判所は、地下1Fに喫茶店や食堂があって
朝morning食べて、昼は食堂で食べてコンビニもあるので
1日最終法定が終わる17時までいる事も可能です。
ゆっくり裁判を見て、考えたり推理したりするのもいいかも知れません。