APRS 1200Bps or 9600Bps?

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APRSのアクセスポイントというか、weather Station局をつくって、早2ヶ月くらいが経過しましたが、うちを経由してRFからInternet側に抜けるパケットは結構少なくて、それは、クライアントが1200bps すなわち 144.660MHz ではなく、144.64MHzで運用局が多いのかな?と最近思い始めました。

結果、もう1つリグとTNCを買って、9600bps側のトラフィックを処理するノードを作らないと行けないのでは?と思い始めました。

何が必要なのか?

9600bpsのパケットを処理出来るTNCを手に入れる必要があります。
昔は、タスコがTNC一杯出してましたけどね、倒産してもうそこのTNCはヤフオクとかで数十年前の製品を買うしか無い状態です。

数十年前の製品なので、中の基盤なんかも、ちゃんと動くか?もしくは、コンデンサーなんかが劣化している可能性があるので、コンデンサーの差替えなどの処理が最低でも必要なんじゃないかと想像されます。

今購入出来るTNCは、アルインコの内蔵TNCモジュールが1つ、米国の カントロニクス社が新品でまた、TNCをつくっているので、そこのTNCを購入するか、後はラズベリーパイなどで、ソフトウェアTNCを利用するか?の3択となります。

それぞれの利点欠点を少し

1 アルインコリグにオプションの内蔵TNCモジュールを使う場合

・利点
  1.TNCとしての値段としては安い(米国の カントロニクス社と比較)
    もう少し安い互換TNCモジュールが販売されている(米国ARGENT T3-135)
    ただし、1200bpsしかサポートしてないが、単体でデジピーターの設定が出来る
    https://www.argentdata.com/catalog/product_info.php?products_id=166
  2.リグの中に内蔵できるので、スペースや電源など考えなくて良い

・欠点
  1.アルインコリグを購入する必要がある。
  2.LEDとかがないので、TNCとしてどんな状態なのか?見られない

2.米国の カントロニクス社が新品を使う場合

・利点
  1.StatusLEDがついているので、送信・受信などの動作が明確に見える
  2.実装されているコマンドが多く、メッセージボックスなども実装されている
  3.デュアルポートのモデルも存在する。
  4.HFでパケットをやる方も少ないかもですが、75bps~1200bpsの速度がサポートされている

・欠点
  1.金額面が高い(466ドルくらいが相場)
  2.サイトが米国なのでサポート等が英語対応
  3.配線がごちゃごちゃする(電源12V・無線機へのライン・PCへのライン)
  4.TNCから無線機へのPTTを制御するケーブルを自作する必要がある

3.ソフトウェアTNCを使う

AGWPEなどがある。
     http://jr6vzg.my.coocan.jp/memo/AGWPE/ag-setup.html

・利点
 1.ラズベリーパイなら5000円くらいで購入出来る
 2.Windows でも、ソフトウェアTNCは存在するので、OS問わず実装出来る

・欠点
 1.Linuxの知識が必要(ラズベリーパイで実装の場合)
 2.PCから無線機へのPTTを制御するケーブルを自作する必要がある
 3.ハードウェアTNCもしくは、TNCモジュールから比べると安定度が不安

それをふまえて今回はどんな構成?

今回想定される構成は下記を予定しています。

無線機は、八重洲無線のFTM-100D を予定してます。もう少し安い物でも良いのですが、DATA端子で9600bpsをサポートしているもので、新品となると、この機種にたどりつきました。過去の6PINの機種とかだと、1200bpsはでても9600bpsがどうも?な感じです。いけるのかもしれませんが、ちょっと判断が出来ませんでした。

6PINだと、下記の様に通信データが1200bpsで最大4800bpsとかかれていたり
データアウトは9600bpsなので、これはどのように使うか?判断がつかない感じです。
9600bps IN側と アウト側を1ピンに入れると動くのかもしれませんが、わからないのでいったん旧規格の端子は避けました。

10PINだと、TNCから無線機側を1ピンに9600bpsのアウトを4ピンに、PTT制御を4ピンにスケルチがあいてると、送信しない制御を6ピンに接続すれば、問題無い気がします。

上記デジタルの無線機になりますが、9PINの端子を持っているので、且つロングランで運用する想定なので、新品でライフタイムが残っている無線機を使いたいというにもあって、そちらを用意予定です。

次に、TNCですが、カントロニクス社のTNCを用意する予定です。

  https://shop.kantronics.com/kantronics-kam-xl/

KAM XLを予定しています。446ドルくらいの金額ですね。

アンテナは、GPを2本立てているので、1本をワイヤーズのノード+APRS 144.660MHz(1200bps)でデュプレクサーで使用しているので、2本目も同じ感じで、デュプレクサーをいれて、144MHz側にFTM-100Dを入れて、144.640MHz(9600bps)で立ち上げて、430MHz側は、アイコムのID-31Plus(430MHz Only)を接続して、良い感じに使えればと思っています。

PCには、USBでつなぎこんで、UI-View32にポート2を使って1200bpsと9600bpsを同時運用を予定しています。

総合的にはこんな感じになるのかなと

青く塗ったFTM-100DとTNCとデュプレクサー以外は、2020年12月~2021年03月までで全て購入と申請及び構築完了しています。追加でやるとしたら、そのくらいじゃないかなと思います。

予算をみつつ、構築をすすめていきたいと思います。実家に、APRSのアクセスポイントが無いんですよね。そこに1つAPRSのアクセスポイントとデジピーターをあげると、大分メリットがある気がするんですけどね。

ただ、完全リモートになるのでどうでしょうね。PCがおかしくなったら、基本的に次帰るまでは、再稼働しない状況になりそうです。なので、ちょっと厳しいかもしれません。ESXiの入ったPCをおいて、そこの中にOS入れてどうにかする感じにしないと、電源を入れたり切ったりが難しいと思うので。物理的にだとですね。

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